量り売り生活のススメ
ゼロウェイストな暮らしをはじめてから、できるだけ量り売りのお店を利用することにしました。量り売りのメリット、デメリットをご紹介します。
私の生活環境
私はオーストラリアのパースに住んでおり、生活圏に4軒の量り売り専門店があります。専門店では、ナッツ、粉類、スパイス、ハーブ、調理油、塩、乾燥豆、ドライフルーツ、お茶葉、コーヒー豆、スナック類、オリーブといった様々な種類の食品が売られています。お店によっては、液体洗剤類を量り売りしているところもあります。
また、チェーンのスーパーでは、ナッツやスナックの量り売りのコーナーがあります。一般的に日本よりオーストラリアの方が、量り売りできるお店や、食品の種類は多いでしょう。オーストラリアでは、サラダやオリーブなどの惣菜類、ハムやベーコンなどの加工肉、生の肉や魚も、スーパーで量り売りで買うことができます。
今回は、前者の量り売り専門店について取り上げています。
量り売りのメリット
ほしい分だけ買える
ほしい分だけ買えるのは、量り売りの一番のメリットではないでしょうか。私が普段つくる料理では、スパイスやハーブは、少量しか使わないものが多いです。スーパーで買うと、小瓶を買っても、使い切るのに時間がかかります。スパイスやハーブは、時間が経つと、香りも消えるし、かたくなってしまうものも……。というわけで、少量でも買える量り売りはおすすめです。
プラスチックの使用量を減らせる
量り売りのお店でも、スーパーの量り売りコーナーでも、商品を入れるためのビニール袋がもらえます。でも、これを使うと、小包装の商品を買うのと同じくプラスチックフリーになりません。私は、ガラス瓶を持っていって、その瓶に商品を入れています。
量り売りのデメリット
容器を持っていかなければいけない
マイ容器を持っていかなくても商品を買えますが、プラスチックフリーを意識すると、ガラス瓶を持っていくことになります。そのため、外出中に突然思い出して、「ついでに買っていこー!」みたいなことができません。
量り売りの陰で
私はプラスチックフリーを目指して量り売りを利用しています。また、ガラス瓶も新しいものを買わずに、瓶入り商品を買った時のものをリユースしています。
でも、量り売りの商品だって、完全にプラスチックフリーかというと、そういうわけではありません。たとえば、液体洗剤は大きなプラスチックボトルに入った状態で、お店で売られています。製造元から各小売店への輸送コストや安全性を考えると、そこはガラスではなくプラスチックを使った方がいいのでしょう。小麦粉などの粉類やオリーブなど汁気のあるものも、小売店が製造元から買う時は、分厚いビニール袋やプラスチックケースに入ったものを買っていると思います。
完全にプラスチックフリーではないかもしれないけれど、それでも、私は量り売りの利用を続けようと思います。小売店から消費者へ商品がわたる時のプラスチックは減らせるからです。買い直すたびに、小さいプラスチック容器を何個も何個も増やすことになります。